ゴキブログ一覧
2012 .12.28
今年もお世話になりました
Thank you this year for one year.
やっと成虫になったスズキゴキブリ♀.
Periplaneta suzukii
雄はもう少し時間がかかりそうだが,良い系統の個体を入手出来たおかげで,いろいろ面白い種が繁殖を始めている.
来年に期待したい.
O木所長からもメッセージがきております.
ヒョウモンショウジョウバエ蛹だそうで,相変わらずマニアックです.
今年も一年あっという間に過ぎました.
論文は進まず,埃ばかりがたまりますが,来年は埃の中から黄金のゴキブリでも見つけようと思います.
皆様,良いお年をお迎え下さい.
2012 .12.27
Pseudophoraspis sp. 幼虫擬態
The larva of the Pseudophoraspis sp. which carries out mimicry to fallen leaves
そろそろ2齢幼虫あたりかと思う.
何匹いるか分かりますか.
拡大.
少し移動していますが,数は変わらず.
幼虫の形態は,扁平で不規則にめくれ上がったりして,いかにも乾いた植物系の破片に見せている.
野外で見つけるのは大変そうだが,落ち葉ごと採集してくれば,捕獲は出来そうだ.
親です(♀).
2012 .12.26
オガサワラゴキブリの交尾
Copulation of a Pycnoscelus surinamensis.
あまりにも一般的過ぎて,観察されない本種.
私も,研究はしているがじっくり活動を眺める時間など無く,交尾は始めてみた.
しかも,この雄はP.surinamensis.
ちゃんとした場所で撮影しようといじっていたら,交接が外れてしまい,この写真だけとなった.
地味な写真だが,すごい写真だと思う・・・のは私だけかな.
2012 .12.25
ヨロイモグラゴキブリの出産
Laying nymphs of Macropanesthia rhinoceros.
ちょうどクリスマスに発見.
良いプレゼントを貰いました.
この幼虫,なんとなくいつも見る大きさからすると小さい.
よくよく考えると,毎回発見するのは2月頃.
ある程度成長した状態だったと思われます.
すると日本での出産期はやはり初冬の頃が当たっているのかもしれません.
2012 .12.21
Deropeltis spec. ” Jinka “のクラッシュ
The colony of Deropeltis spec. ” Jinka ” crashes.
一時期,輸入されていたDeropeltis paulinoiの個体に,この兆候の見られたものがあった.
幼虫で死ぬ.
これもこの後,経過観察することになった.
ゴキブリ飼育も奥が深い.
2012 .12.20
トビムシ
Collembola
飼うとはなしに飼っている生き物.
放飼した訳ではないが,いつの間にかいた.
拡大して初めて,その面白さがわかる.
2012 .12.19
半透明のクマネズミ
A translucent black rat.
例の片足を失った個体だが,まだまだ元気いっぱい.
生後27ヶ月.
体重120g.
どうした事か,今日は透き通っている.
後ろの金網が見えている.
腰の手拭上で遊ぶ図.
もう透けてはいない.
遅くなりましたが,昨日開かれたAQUARIUM BUSに少し顔を出しました.
アクアホリックのA岡さん,ヴァンケット動物病院M原さん,BRIGADOONのB東さん,久しぶりに話が出来て楽しかったです.
神田のときもそうだったのですが,このほか,何人かお会いした事なき有名な方もニアミスしていたようで,またどこかで機会があれば誰かにご紹介願おうかと思います.
私,インセクトフェア以外はこういったイベント行った事はなく,多ジャンルの生き物がいて,あきませんでしたが,時間が無く早々に引き上げねばなりませんでした.
次回は,時間をかけて見物したいと考えています.
皆様今後ともよろしくお願いします.
2012 .12.18
マルバネゴキブリ孵化
Ootheca of Hebardina yayeyamana hatched.
待ちに待った瞬間
2008年から,雌個体を入手しつつも仔が取れず,やっと今卵鞘孵化が確認できた.
が,やはり幼虫は皆同じ様な形態をしている.
これで同定するには形態の情報を集めないとダメでしょう.
国内産の雄はいまだに謎が多い.
これから雄の形態をよく見ていきたいと思う.
2012 .12.17
Deropeltis spec. ” Jinka “の崩壊
Collapse of the colony of Deropeltis spec. ” Jinka ”
幼虫の死骸が転がり始めた.
増えても数を少なめにコントロールするのは辛い.
しかし,全滅を避ける為には,クラッシュを抱える種は実行しないと後悔すると思う.
2012 .12.14
オガサワラゴキブリの幼虫脱皮
A molt of the larva of Pycnoscelus surinamensis.
土壌生活をする種は,土中で脱皮する事が多く,脱皮直後を見る機会は少ない.
掘っていて,白い個体が出てくると少し驚く.
脱皮直後のこの白さは,色でいう白ではない気がする.
けがれの無い白さとでもいえば良いか.
2012 .12.13
餌としてのゴキブリ
The cockroach which can be used as food.
昆虫食の動物用生餌として,利用されるゴキブリとしては,トルキスタンゴキブリBlatta(Shelfordella)lateralis が有名である.
しかし,1齢幼虫は2mm以上あり,ヤエヤマサソリ・マダラサソリ幼体,タランチャラ幼体には大きすぎると思っていた.
そこで目を付けたのが,Symploce pallens 初齢幼虫.
1mm前後と小さい.
また,飼育環境下で採集しやすい.
丈夫で飼い易く,成虫も中々愛らしい
2012 .12.12
野外のワモンゴキブリ
Periplaneta americana which lives out in the fields
夏には,屋外で生息が確認できていた場所で,先日観察を行った結果.
中齢幼虫の死骸を発見.
踏み潰されたかと思ったが,複数転がっている.
ここの所,寒さが厳しかったので耐えられなかったのだろう.
東京では,ワモンゴキブリの野外越冬は難しそうだ.
2012 .12.10
NHK出演
It appeared on NHK.
先週のクローズアップ現代 スーパーナンキンムシにチョイ役で出ました.
見た方もいらしたのではないでしょうか.
龍ヶ崎の事務所内.
駆除中のインタビュー.
当ブログでも何度か紹介しましたが,トコジラミ(ナンキンムシ).
この番組の内容は,脅しでも何でもなく,現在のトコジラミの現状です.
実際は,もっと広がっているかもしれません.
家の中に持ち込んだら最後,駆除は大変です.
常時,部屋の中に蚊が何匹も飛んでいるような状況です.
トコジラミが家屋内に侵入する原因は,旅行(国内,外)の際,泊まったホテルの部屋に発生していて,知らぬ間に持ち帰る場合が多いと思われますが,発生した家の住人に聞くと,旅行なんて数年していないとか,ホテルには泊まった事がないケースが多くあり,どこから侵入したか,分からない事も多くあります.
アメリカでは,女性が彼氏の家でトコジラミを貰ってきて,自宅で繁殖し,トラブルになるトコジラミ破局など様々な問題が発生しているようです.
現在の日本の状況は,アメリカの数年前の状況と考えられると平尾先生も言われていました.
あと2~3年後は日本も同じ様な状況になる可能性があります.
皆さんの部屋の壁四隅,ベットのヘッド周りやマットレスなど,点検してみてはいかがでしょう.
あと,痒みの原因を,ダニと勘違いしているケースも発生初期にはよく聞きます.
年末も近いことですし,今のうちに身の回りの総点検でもしてみてはいかがでしょう.
2012 .12.7
硫黄島 12月の生物 1
The living thing of Iwo-To.December , 2010.
イソヒヨドリ Monticola solitarius.
アカガシラカラスバト Columba janthina nitens.
ドブネズミ Rattus norvegicus.
日中でも見かけますが,夜の方が遭遇する機会は多くなります.
ホオグロヤモリ Hemidactylus frenatus.
蛾類を食しているのをよく見かけました.
2012 .12.5
オオモリゴキブリの卵鞘曲がり
How to turn at ootheca at the time of laying eggs of Symploce gigas gigas.
卵鞘が曲がって付いている.
この個体だけかと思ったが,他も同様.
なぜこうなるのか.
この属はこうなのか.
興味は尽きない.
良い卵鞘だ.
2012 .12.4
ホラアナゴキブリ復活
Revival of Nocticola uenoi uenoi.
1齢幼虫が常時見かけるまでになった.
こう見ると,飼育環境の色も,状況を認識する目安として重要な気がしてきた.
2012 .12.3
イエゴキブリの復活と衰退
Prosperity and a decline of Neostylopyga rhombifolia.
早いものでもう12月となりました.
寒さも例年に無く厳しい気がします.
屋上から見たスカイツリー.
雪になりそうですね.
ゴキブリは,熱帯種でも,生命を維持するだけであれば,それほど高温にしなくても越冬できますが,産卵中や,幼虫が多い種は飼育室の中でも高所に移動しています.
さて,以前に「風前の灯」状態のイエゴキの惨状を紹介したが,今はこのようにたくましくなり,増え始めた.
幼虫での死亡もほとんど無い.
逆に,たくましかったもう一系統が,風前の灯.
幼虫での死亡が止まらず,ついに8匹.
これも爆発的に増え,クラッシュしたのが原因と思われる.
ここ1ヶ月は減数も止まり,雌雄の成虫が出てきたので,何とか乗り切ってほしい.
イエゴキブリ・ゼブラゴキブリ・トウヨウゴキブリなどは,この減少が起き易いので飼育している人は,早めの淘汰を心がけ,高密度での飼育は避けた方がよいと思います.